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バロンドール授賞式直前、リベリー独占インタビュー。「自分は今、最高潮。選ばれなくても何か足りないとは思わない」

text by マテュー・デラートレ photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Ryota Harada

「『ノン』ということを覚えたのさ」

――いろいろなことがあっただけに(未成年売春スキャンダルなど)、たとえバロンドールに選ばれたとしても、フランス国民の信頼を完全に回復するのは難しいかもしれない。

「大事なのはピッチの上で何をするかだ。すべてがうまくいっているときは、ピッチで力を出すこともより簡単にできるが、いろいろと難しい状況にあるときは、容易なことじゃない。嫌な経験もたくさんしたし、プライベートで間違いを犯したこともあった。

 だけど、俺には俺のキャラクターがある。いつだってハングリーで、渇望している。いろいろ変わった部分もあったしね」

――というと…?

「前は、俺は優しすぎた。ナイーブすぎた、とでも言うべきかな。誰にでも、どんな質問や要求にも応じていた。でも今はもうそんなことはしない。それは自分のためのセキュリティだ。己を守るためのね。『ノン』ということを覚えたのさ」


 バロンドールの最終候補に選ばれているのは、このリベリーとリオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドの3名だ。果たしてリベリーは受賞することが出来るのか。受賞者は来年1月7日に発表される。

【了】

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