様々な言語で読むことができる公式サイト
11月からは、公式サイトにインドネシア語が加わった。これまでは、仏、英以外にお膝元のアラブ語、ブラジル人選手が多いがゆえのポルトガル語、スペイン語、日本語、中国語のサイトがあり、どれもサッカークラブの公式サイトではお馴染みの言語であったが、そこへ突然インドネシア語である。
ウェブ開発担当者の、(日本人にとっては気軽に呼ぶのを憚られる)バカさんの話では、インドネシアには100万人規模のフォロワーを抱え、世界の中でもPSG人気がもっとも高い国の一つだそうだ。
カタールと同じイスラム国で観光客の行き来も多く、会長のアル・ケライフィ氏がダイレクターを務める衛星スポーツチャンネル、BeINスポーツも参入しているなど、マーケティング面でも理に適っている。
また、11月下旬には、突如パリの街頭にPSG宣伝パネルが登場した。路上広告最大手のJcDecaux社とコラボレーションした企画で、決めポーズの選手たちをバックにPSGのスローガン『Revon plus grand』(でっかい夢を見ようじゃないか)を堂々とアピール。同じ素材は、フランス国内の映画館でも上映された。
クラブのスポンサーについている、たとえばソフトドリンクのキャラクターとして選手たちの姿を広告パネルの中で見ることはあっても、サッカークラブそのものの宣伝を街頭や映画館で見ることなど、過去に記憶がない。
マクドナルドには、通常のセットにプラス5ユーロで、PSGロゴ入りのボールかマフラーがついてくる『マジック・パリ』なるセットメニューも登場。ここ最近のパリは、いたるところでPSGだらけだ。
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