日本企業への営業活動も
パリ・サンジェルマン(以下、PSG):43、モナコ:41、リール:39と、上位3チームが勝ち点2差ずつで迎えた前半戦の最終節。
まず、いち早く金曜日にバランシエンヌを迎えたモナコが、18位と降格圏内にいる相手に思わぬ不覚をとって1-2で敗れ、41に留まった。そして、22日(日)の前半戦「大トリ」ではPSGとリールが直接対決。リールが奮闘して2-2で分けたが、PSGが首位を守りきった。
そのことに特に驚きはない。昨季の優勝チームに、この最終戦は母国ウルグアイで離婚裁判に出頭するため欠席した昨季のセリエAの得点王、カバーニが加わった布陣はリーグ最強。むしろ、ファルカオらスター選手を集めたとはいえ、まったくの新体制でPSGに追いすがっている昇格組のモナコと、手薄なメンバーで戦っているリールは大健闘だ。
それよりも、今季のPSGで目覚ましいのは、ピッチ外での華やかなPR活動だ。クラブの広報からはひっきりなしにリリースが送られてくるが、開くたびにビッグな企業との提携や、ド派手なキャンペーンの告知である。
今季に入って新たなパートナーとなった企業をざっと並べてみると、マイクロソフト、マクドナルド、パナソニック、高級時計のHUBLOT、ニベア、海外送金の大手MONEYGRAM等々。22日にも、NIKE社との契約が2022年まで延長された、という通知が届いた。
スポンサー開拓部署で実務に携わっていたスタッフの話では、各分野とも業界最大手の企業をつけることを目標に掲げているそうで、家電か自動車メーカーのどちらかは、「絶対に日本企業」を目指していたそうだ。