バルサ&アトレティとの勝ち点5差を維持【写真:goal.com】
22日のリーガエスパニョーラ第17節、メスタージャでのレアル・マドリー対バレンシアは3-2でマドリーが勝利を果たした。ここ7試合の成績を6勝1分けとした3位マドリーは、首位バルセロナと2位アトレティコとの勝ち点5差を維持。連敗のバレンシアは11位に位置している。
苦手なスタジアムの一つとされてきたメスタージャで4年連続で勝ち点3を持ち帰っているマドリーと、クラブ売却&ジュキッチ氏解任など混沌の真っ只中にあるバレンシアの対戦。マドリーは立ち上がりからボールを保持して先制点を狙ったが、バレンシアの堅守を前に攻め切ることができない。初の決定機を迎えたのは18分。ペナルティーエリア左に侵入したクリスティアーノ・ロナウドが左足でシュートを放つも、これは枠を外れた。
満足に攻撃を形づくれないマドリーだったが28分、ディ・マリアが個人技から停滞する状況を打破。アルゼンチン代表MFは右サイドからペナルティーエリア内に切れ込み、左足のシュートを突き刺した。しかし34分、ベルナトの折り返しからピアッティがヘディングでGKディエゴ・ロペスを破り、スコアは再びタイに。メスタージャの後押しを受けるバレンシアは、ベルナトが決定機を迎えるなど勢いを強めていった。
だが40分、完全に攻めあぐねていたマドリーが、疑惑のゴールによって勝ち越しに成功する。ペナルティーエリア手前右のディ・マリアのFK。オフサイドポジションに位置していたC・ロナウドが頭でクロスに合わせて、今季のリーガ18得点目を記録した。その後、ジョナスに枠をわずかに外れるシュートを放たれ肝を冷やしたマドリーだったが、1点リードを維持したまま前半を終える。
後半、マドリーは56分にC・ロナウド、マルセロとつなぎベンゼマがフィニッシュに持ち込んだが、これは枠を捉えることができず。対するバレンシアはその1分後、ベルナトがグラウンダーのシュートでゴールをうかがうも、D・ロペスの好守に阻まれた。
バレンシアのエステベス暫定監督は62分、フェデとの交代でカナレスを投入。するとその直後、マテューがセットプレーから同点弾を決める。パレホの左CKに反応したフランス人DFは、セルヒオ・ラモスとの競り合いに勝利し、頭でボールを押し込んだ。
バレンシアに食い下がられるアンチェロッティ監督は、73分に存在感が消えていたイスコを下げてヘセをピッチに立たせる。だがバレンシアの守備網をかいくぐることはできず、カウンターから危険な場面も生み出された。エステベス監督は80分、ピアッティをグアルダードに代えて左サイドの守備を強化。一方アンチェロッティ監督はアルベロアをカルバハルと交代させ、右サイドの攻撃に厚みを持たせた。
交代策が実を結んだのは、アンチェロッティ監督の方だった。カルバハルを中心に右サイドからバレンシアを切り崩したマドリーは82分、モドリッチのスルーパスを受けたヘセがペナルティー内右に侵入。右足から放たれたシュートがGKグアイタのニアを抜き、枠内に収まった。終盤にはバレンシアの攻勢に遭ったマドリーだが、1点リードを最後まで守り切って、5年連続でメスタージャを攻略している。
一方、サン・マメス・バリアでのアスレチック・ビルバオ対ラージョ・バジェカーノは2-1でビルバオが勝ち点3を獲得。33分にサン・ホセが先制点を決めたバルベルデ監督のチームは、61分にはブエノのゴールで一時同点に追いつかれるも、66分にミケル・リコが勝ち越し弾を奪い新サン・マメスで無敗を維持したまま2013年を終えた。ビルバオはチャンピオンズリーグ出場圏の4位に位置し、ラージョは降格圏19位に沈んでいる。