ユヴェントスには関心なし ドイツW杯も振り返る【写真:goal.com】
元フランス代表監督のレイモン・ドメネク氏が、イタリア『Rai』のインタビューでイタリアサッカーについて語った。同氏は率いてみたいチームとして、インテルとローマの名前を挙げている。
ドメネク氏と同じフランス人のルディ・ガルシア監督は今季、ローマを大きく躍進させている。ドメネク氏はガルシア監督について、次のように話している。『コッリエレ・デッロ・スポルト』が伝えた。
「ローマでのこの半年の彼の成功は素晴らしいものだと思う。だが、驚くことではない。ルディはフランスでもリールを率いて勝っている。グループをマネジメントすることができるんだ。それに、フラスの指揮官は優秀なんだよ」
一方で、自身が率いてみたいイタリアのチームについては、このように述べている。
「イタリアで指揮してみたいチーム? インテルだね。ローマもだ。ユヴェントス? いや、ユヴェントスにはあまりフィーリングを感じない。イタリアサッカーにはまだ素晴らしいものがある。夢を見させるようなものだ」
ドメネク氏は2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)でフランス代表を決勝に導いたが、PK戦の末にイタリアに敗れて涙を呑んだ。
「2006年のW杯決勝で誰が決定的な存在となったか? 疑いなく、(マルコ・)マテラッツィだ。彼は同点弾を挙げ、(ジネディーヌ・)ジダンを退場させて、PK戦でもPKを決めた。明らかにイタリアにおいて鍵となる選手だったんだ」
「あのような負け方はとても辛かった。イタリアの選手が誰も握手しに来なかったことは気に入らなかったね。私が勝っていたら? 倒した相手のことを考えられないようでは、勝利とは決して素晴らしいものではない。だから、私だったら間違いなく相手をたたえに行っていただろうね」