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現監督は南アから数えてなんと5人目の指揮官。中南米の雄、メキシコに待ち受ける茨の道

text by 池田敏明

信頼度高くないエルナンデス

現監督は南アから数えてなんと5人目の指揮官。中南米の雄、メキシコに待ち受ける茨の道
メキシコ基本フォーメーション

 とはいえ、フォーメーションは大きく変更になる可能性が高い。これまでの監督は一貫して4バックを採用してきたが、エレーラは5バックを好んで使う指揮官。予選の最終局面で代表に復帰したラファエル・マルケスをリベロ気味に配置して守備に厚みを持たせつつ、最後方からのビルドアップ役も担わせることになるだろう。

 最前線はCFとセカンドトップの組み合わせが多く、セカンドトップには順当にいけばドス・サントスが入るはず。組み立てからドリブルでの仕掛け、ラストパス供給、シュートチャレンジと何でもこなせる彼には、ある程度の自由を与えて流動的に動き回らせるのが得策だ。

 一方、CFは人選が難しい。実力と実績を考えればエルナンデスだが、マンチェスター・ユナイテッドで出場機会が激減している影響から代表でも調子を落としており、現時点での信頼度は高くない。

 その間、エース候補に名乗りを上げたのが、大陸間プレーオフの2試合で5ゴールを挙げたオリベ・ペラルタだ。ペナルティーエリア内で待ち構え、クロスやラストパスをワンタッチでゴールに流し込むエルナンデスに対し、ペラルタは多彩なフィニッシュパターンを備えるため、攻撃の幅を広げることができる。現時点ではペラルタ起用が妥当だと考えられる。

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