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【独占インタビュー】大東和美チェアマンが語る、Jリーグが2ステージ制にしなければならない理由

text by 田中滋 photo by Asuka Kudo / FootballChannel

水曜日開催が増える懸念。大丈夫なのか?

――ただ、2ステージになり、ポストシーズンも入ってくる。そうなると日程の面ではますます窮屈になり、水曜開催も増えるのではないかという懸念があります。

「今のところ水曜などの平日開催の数は変わっていません。今回、時間がかかった部分が、J1ではそれぞれのクラブでホーム開催を、カップ戦も含めて20試合は確保しましょうという前提の部分。

 その中だけで、Jリーグの人気を向上させるためのやりくりは限界があって、今の右肩下がりの流れを止めることができない。その議論の中で出てきたのがポストシーズン制なんですね。要するに、シーズンの中には代表戦が必ず入って来ます。今だと9月、10月、11月に入ってくる。

 それからクラブW杯が12月に入ってくる。今年と来年はモロッコでの開催ですけど、15年はまた日本に帰ってくる可能性も十分にあります。いろんな大会がある中で日程を調整するのは非常に厳しい。

 それと我々としては少し日程を広げたいんですけど、まだ2月というのは降雪地域ではスタジアム環境も含めてそこまで整備されていない。そうするとどうしても無理が出てくる。いま言ったように、12月の2週目、3週目を使いたいんですけど、クラブワールドカップで使えないので本当に限られてくるんですよね」

――それでも水曜を使わなくても収まる、ということですか?

「レギュラーシーズンは収まります。ポストシーズンをどうするか。櫓によって2試合、3試合が必要になってくるわけなので、水曜、土曜、あるいは土曜、水曜、土曜となってくるわけですね」

――多くの人に見てもらいたいポストシーズンの試合が、中二日になってしまうというのは試合のクオリティ面で心配はありませんか?

「そこは水曜、日曜でも良いと思います」

――ただ、ACLで勝ち残っていくことは今以上に難しくなってしまうと思います。今回、柏もかなり苦労していました。

「できる限り日程は調整したんですけど、非常にタイトですよね。リーグ戦を1日、2日ずらすにしても、相手チームもあることなので。ACLへの出場クラブについてはできるだけ要望を満たすようにしていますけど限度はあります」

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