「家から出ることすらできなかった」【写真:goal.com】
マンチェスター・ユナイテッドのMFダレン・フレッチャーが、プレミアリーグ第16節のアストン・ヴィラ戦で復帰を果たした。
復帰までの道のりは平たんではなかった。一昨年12月に潰瘍性大腸炎を患い、今年1月には再手術を受け、昨年の12月26日以来実戦から遠ざかっていた。一時は引退が頭をよぎったという。イギリスメディアがフレッチャーのコメントを伝えた。
「家から出ることすらできなかった。病気のせいで子どもたちを公園に、妻を食事に連れて行くこともできなかった。治ると信じていた治療を行なっても症状は良くならず、精神的にかなり疲れたのも事実だ」
手術を受けた後、現役を続けられるか否か、ドクターの答えを待つのも辛い時間だったという。
「手術したから治るという保証は、どこにもない。成功しなれば、引退するしかなかったんだ。でも、もちろん諦めたくなかった。これまで、サッカー選手になるために常に努力してきたし、サッカーへの情熱は失わなかった。充実した人生を送るためだけでなく、もう一度ボールを蹴るために、手術を受けたんだ」
「術後は、治るか、治らないかの世界だったので、毎日感情的になっていた。正直、不安だったよ。でも、僕のオペを担当してくれたドクターは素晴らしい腕の持ち主で、完全に信頼していた。彼も、僕がきちんと手順を踏めば大丈夫と自信を持っていたみたいだ。オペの後もすべての段階をクリアして、完全に復調したと知ったときは、本当に解き放たれたような気分になった。もう病気じゃない。丈夫な体に戻ることができたし、無事、こうしてプレミアリーグにも戻ってくることができたんだ」