トッティが後半途中に復帰 激戦は勝ち点1を分け合う結果に【写真:goal.com】
16日に行われたセリエA第16節、ミラン対ローマの一戦は、2-2のドローに終わった。
トッティがベンチスタートとなり、デストロが先発したローマは、13分に試合を動かす。縦パスでペナルティーエリア内左に抜けたストロートマンが、グラウンダーで中央へ折り返し、これをデストロが押し込んだ。前節で長期離脱から復帰したデストロは、2試合連続ゴールとなる。
ミランは29分、エマヌエルソンが単独突破からシュート性のクロスを入れると、GKデ・サンクティスのセーブでCKを獲得。このセットプレーからネットを揺らす。ムンタリが頭で合わせると、ファーでフリーだったサパタが身体ごと飛び込んで押し込んだ。ミランは苦しみながらも同点とする。
追いつかれたローマだが、直後に再び勝ち越すチャンス。FKから最後はブラッドリーが押し込もうとするが、ライン上でボネーラにクリアされる。その2分後にも、ジェルビーニョが抜け出してチャンスとなりかけるが、わずかにもたついたことでサパタの好守に遭い、追加点を奪えなかった。
ローマは前半終盤にカスタンが負傷でブルディッソと交代。一方のミランはハーフタイムにアッビアーティが下がり、後半から若手ガブリエウがピッチに立った。
すると50分、そのガブリエウがジェルビーニョを倒してPKを献上。これをストロートマンに確実に決められ、ミランがローマに勝ち越しを許す。再びビハインドを背負ったミランは、思うように流れからチャンスをつくれない。
64分、ガルシア監督はデストロを下げてトッティをピッチに送り出す。トッティは約2カ月ぶりの復帰となった。対するアッレグリ監督は、ポーリに代えてマトリを投入。モントリーヴォを1列下げ、2トップにして巻き返しを図った。
68分、ミランはペナルティーエリア内で後方からのフィードを受けようとジャンプしたカカーが、背後からドドーに衝突されて倒れ込む。PKかとも思われたが、ロッキ主審のホイッスルは鳴らない。
試合を通じてロッキ主審の笛に不満を見せていたミラン陣営は、73分にカカーがイエローカードをもらった際に猛抗議。モントリーヴォが警告を受けて次節のダービーで出場停止となり、アッレグリ監督は退席を命じられる。
それでも、ミランは再びビハインドを跳ね返した。77分、カカーのパスをペナルティーエリア内で受けたバロテッリが、見事なポストプレーでボールを落とすと、走り込んだムンタリが右足で流し込んだ。ミランは今季のローマから1試合で2得点を挙げた初のチームとなる。
同点としてからミランは気迫ある攻撃を見せ、一方でローマも最後まで勝利を目指して攻める。アディショナルタイムにはバロテッリ、ジェルビーニョがそれぞれ決定的なシュートを放ったが、いずれも枠をとらえず。最後まで緊張感のある一戦は、勝ち点1ずつを分け合う結果に終わった。
ミランは2試合連続ドローで勝ち点19の10位タイ。一方、ここ6試合で5回目のドローとなったローマは、首位ユヴェントスとの勝ち点差が5に開いている。