何故モイーズ監督は本当のことを語らなかったのか
では、モイーズ監督が何故、本当の理由を話さなかったのか。無用な憶測等を避けたかったのかもしれない。戦術的理由などと、もし本音を語ればメディアが必要以上に騒ぎ始める可能性が高い。
そのために、嘘ではない嘘をつき、その場を誤摩化したのだろう。以前も、「香川は代表戦(オランダ&ベルギー代表戦)で怪我を負ったために欠場した」と、日曜日(11月24日)の時点(カーディフ戦後)で説明。しかし、水曜日(27日)のレバークーゼン戦では、香川は今季一番のパフォーマンスを披露し、5-0での勝利に貢献した。
この時の「香川負傷」発言は本当なのか疑わしい。そして、同様に今回の「体調不良」発言も本当の理由ではないのだろう。
この誤摩化す能力は、ある意味メディアの扱い方がうまいとも言えるので、モイーズ監督を褒めるべきポイントでもある。しかし同時に、モイーズ監督の口から語られる香川情報に関しては信憑性が薄いのも確か。「多分そうなのかもしれない」くらいに受け取っておくのがベターだろう。
以上のことから、私は香川の体調に関して心配していない。おそらく今週水曜日のキャピタルワンカップのストーク戦で、起用できるだろう。
ただし、「キャピタルワンカップでは香川を起用するまでもない」という判断をモイーズ監督が下す可能性もある。
その場合は、今週末のプレミアリーグ、ウェストハム戦で香川は元気に躍動する姿を見せてくれるだろう。前回、モイーズ監督が誤摩化した後のレバークーゼン戦で活躍したように、今回もストーク戦かウェストハム戦で、香川が素晴らしい活躍をすることに期待したい。
【了】