フレッチャーが約1年ぶり復帰【写真:goal.com】
プレミアリーグ第16節のアストン・ヴィラ対マンチェスター・ユナイテッドの一戦が15日行われ、アウェーのユナイテッドが3-0で勝利を収めた。ユナイテッドMF香川真司はベンチ入りしなかった。
リーグ戦ではホーム2連敗中のユナイテッドは、ファン・ペルシを負傷で4週間欠くという悪いニュースも重なり、何としてでも沈滞ムードを打開する白星が欲しいところ。だが、序盤はホームのヴィラが積極性を見せる。
2分にエル・アフマディがオープニングシュートを放つと、続いてオルブライトンもシュート。10分にもエブラの軽率なボールロストからオルブライトンがゴールを狙い、12分にもベンテケが良い形で抜け出しかけるなど、一方的なほどにユナイテッドを押し込んでいた。
だが、流れに反して先にゴールを奪ったのはユナイテッド。15分、スローインから右サイドでボールを奪うと、ラファエウが狭いスペースを縫って縦へ突破し、クロスに中央のジャヌザイがフリーで合わせる。ジャヌザイのヘッドは左ポストを叩いたが、ゴール正面に跳ね返ったボールにウェルベックが素早く反応して無人のゴールに蹴り込んだ。
さらにそのわずか3分後、ユナイテッドに立て続けに2点目のゴールが生まれる。最終ラインのベイカーのパスミスをクレバリーが奪うとウェルベックに渡し、ウェルベックから右サイドのバレンシアへ。縦へ抜け出したバレンシアのクロスにウェルベックが滑り込んで自身2点目のゴールを奪った。
2点を奪い余裕の生まれたユナイテッドは、冷静に試合を進めつつ、機を見てさらなる追加点をうかがう。28分にはバレンシアがウェルベックとのワンツーで右サイドを突破してゴールに迫ると、その直後にも再びバレンシアが右サイド深い位置まで持ち込み、マイナスのパスを受けたルーニーがシュートを放ったがわずかにゴール左へ外れた。
34分にもバレンシアの絶妙なスルーパスで抜け出したウェルベックがゴールを狙うが、わずかに外れてハットトリックならず。ユナイテッドが優勢を保ちつつ2点リードで前半を折り返した。
後半開始直後には反撃に転じる積極性を見せかけたヴィラだが、ゴールを奪ったのはまたもユナイテッド。52分、ヴィラのミスパスからボールを奪ってルーニーがドリブルで中央へ持ち込むと、右側から追い越したクレバリーに完璧なスルーパスを通す。クレバリーが落ち着いたシュートでグザンのニアを抜いて3-0とリードを広げた。
3点ビハインドとなってからようやくパスがつながり出したヴィラは何度か良い形でユナイテッドのゴールに迫るが、最後の部分で精度を欠き、望みの薄いシュートを放つにとどまる。
残り20分あまりとなり、勝利が色濃くなり始めたところで、ユナイテッドは2人の選手を交代。潰瘍性大腸炎からの復帰を果たし、約1年ぶりにベンチ入りを果たしていたフレッチャーが、古巣対決となるヤングとともに投入された。
FKからエル・アフマディの危険なシュートをデ・ヘアの好守に救われたり、ウェルベックがベイカーと小競り合いを起こしてカードをを受けたりするなどの場面もあったが、ユナイテッドはその後の時間を危なげなく進めて試合終了。リーグ戦の連敗を2でストップし、サウサンプトンを抜いて8位にひとつ順位を上げた。