オサスナと2-2ドロー【写真:goal.com】
14日のリーガエスパニョーラ第16節、3位レアル・マドリーは敵地エル・サダールでのオサスナ戦を2-2で引き分けた。アンチェロッティ監督のチームは同日にビジャレアル戦に臨む首位バルセロナ、翌日にバレンシアと対戦する2位アトレティコ・マドリーに勝ち点差を5に広げられる可能性をつくってしまった。
10月26日に行われた第10節バルセロナ戦(1-2)以降の公式戦を7勝2分けで終えるなど、攻撃的サッカーの機能とともに快進撃を見せ始めたマドリー。しかし、ここ6試合でわずか1勝しか収めていないリーガ屈指の難所パンプローナでは、やはり厳しい戦いが待ち受けていた。
マドリーは9分、公式戦ここ8試合で15得点を記録するC・ロナウドがイスコのヒールパスから決定機を迎えるも、これを決め切れず。すると15分、オサスナ最大の武器であるサイド攻撃から失点。マルク・ベルトランの折り返しから、オリオル・リエラにヘディングシュートを決められた。
モドリッチを中心とした展開で挽回を図るマドリー。23分にはC・ロナウドがループシュートでゴールを狙ったが、これはクロスバーを越える。そして39分、今度はCKからO・リエラにネットを揺らされる。ダミアのヘディングシュートをGKディエゴ・ロペスが弾き、そのこぼれ球を押し込まれた。
マドリーは43分、ロベルト・トーレスにひじ打ちを食らわせたセルヒオ・ラモスが2回目の警告で退場となり、さらなる苦境に陥る。だが45分、C・ロナウドがDFを引きつけながらペナルティーエリア手前までボールを運び、横パスを受けたイスコが得点。後半に希望を残して試合を折り返す。
後半開始から9分後、アンチェロッティ監督はベイルに代えてディ・マリアを投入。シャビ・アロンソをセンターバック、モドリッチ、ディ・マリア、イスコを中盤とする4-3-2のシステムで逆転を狙った。58分にはイスコのパスからCR7がシュートに持ち込むも、これはわずかに枠を逸れた。
マドリーはその後、数的不利が響きオサスナの攻勢を許す。アンチェロッティ監督は64分にモドリッチをナチョに代え、X・アロンソを中盤に戻して打開を図った。それでもオサスナの勢いを抑えることはできず、69分にはペナルティーエリア内からアルバロ・セフドのシュートを許し、D・ロペスの好守で3失点目を免れた。
マドリーは79分、C・ロナウドを倒したフランシスコ・シルバが退場となり、数的不利が解消される。そしてその1分後、イスコのFKからペペがヘディングシュートを突き刺し、ついにスコアをタイに戻した。アンチェロッティ監督は逆転を見据え、84分にイスコとの交代でヘセをピッチに入れた。
執念の猛攻を見せるマドリー。だがC・ロナウドのシュートはクロスバーを大きく越え、ディ・マリアの叩いたボールはGKアンドレス・フェルナンデスがセーブ。4分が取られたアディショナルタイムにも得点を奪うことはかなわず、結局同点のまま試合終了のホイッスル。バルセロナ同様、エル・サダールからは勝ち点1を持ち帰るにとどまっている。