ハノーファーと敵地で3-3 酒井モフル出場【写真:goal.com】
14日に行われたブンデスリーガ第16節、ハノーファー対ニュルンベルクの一戦は、3-3のドローに終わった。ハノーファーDF酒井宏樹、ニュルンベルクの長谷部誠、清武弘嗣はそれぞれフル出場。長谷部と清武はそれぞれ1アシストを記録している。
今季初白星を目指すニュルンベルクは、5分にギンチェクが単独突破からGKツィーラーにセーブを強いるシュートを放つなど、幸先の良い立ち上がりを見せたかに思われた。だが、徐々にハノーファーにポゼッションを譲り、ペースをつくられていく。
13分にはハノーファーに決定機。中央から左へとパスを回すと、プリブのクロスにディウフが合わせる。ビッグチャンスだったが、シュートはポストの横へとそれ、ハノーファーは先制の好機を逸した。29分にもソビエフが惜しいミドルシュートを放つが、これも枠をとらえない。
すると30分、ニュルンベルクが均衡を破る。中盤でパスを受けた長谷部が、ドリブル突破でペナルティーエリア前まで運ぶと、3人を引きつけてから左のスペースへパス。これを受けたフロウシェクのシュートが、酒井に当たってゴールに転がり込んだ。
先制して勢いづいたニュルベルクは、前半のうちに一気にリードを広げていく。まずは38分、中盤から清武が巧みなロングスルーパスを出すと、抜け出したドルミッチがツィーラーもかわして2点目。さらに41分、CKからニルソンが頭でネットを揺らし、3-0として前半を終えた。
後半、ハノーファーは53分にフシュティが決定機を迎えるが、GKシェーファーに阻まれる。一方で、前がかりとなってカウンターを食らうことが増え、59分には長谷部の右クロスから、最後はギンチェクのシュートに脅かされるが、ボールがクロスバーを叩いて救われた。
するとその1分後、ハノーファーは1点を返す。フシュティが相手2人の間をドリブルで抜き、ペナルティーエリア内に侵入すると、この折り返しを後半から出場していたビッテンコートが流し込んだ。これで息を吹き返したハノーファーは、64分にもフシュティのFKにマルセロが頭で合わせて決定機とするが、ボールはゴールマウスに嫌われる。
だが、ニュルンベルクが逃げ切るかに思われた試合は、終盤にドラマが待っていた。ハノーファーは87分、スルーパスに反応したディウフが1点差とする。ディウフはオフサイドポジションにいたが、ゴールが認められた。
そしてアディショナルタイム、FKのボールにディウフが反応。一度はシュートをシェーファーに阻まれたが、跳ね返りのボールを自ら押し込んでついに同点。値千金のゴールで勝ち点1をもぎ取った。
3点のリードを追いつかれたニュルンベルクは、またも今季初勝利ならず。まさかのドローに終わり、暫定ながら降格圏を脱する絶好の機会を逃している。