4回目のプレーオフ
「プレーオフはウルグアイの国家遺産」
予選全日程を終了し、ダイレクト通過圏内の4位に得失点差で及ばず、ヨルダンとの大陸間プレーオフ行きが決まった翌日、有力紙「エル・パイス」に掲載された皮肉たっぷりの見出しである。
ウルグアイが大陸間プレーオフを戦うのは、なんとこれが4回目。しかも4大会連続となれば、真面目なメディアもついジョークまがいの見出しをつけたくなるものだ。
予選で苦戦を強いられる理由は毎度異なるが、今回の場合は前回の南アフリカ大会で4位の好成績をおさめ、2011年のコパ・アメリカで優勝を果たしたチームだけに、メディアやファンからは厳しい目で見られ、オスカル・タバレス監督だけでなく主力選手でさえも容赦なく酷評された。
序盤は快調だった。ホームで行われた初戦のボリビア戦を4-2の勝利で飾り、アウェーでパラグアイと引き分けた後、3節ではルイス・スアレスが4得点をマークして強敵チリを4-0と粉砕。チームの主柱ディエゴ・フォルランも健在ぶりを見せながら第6節までは無敗を守り、その時点で2位につけていた。
南米王者の肩書に相応しく、今回は順調に勝ち進むだろうと思われたその時、タバレス監督のチームは第7節で大きな打撃を受けた。コロンビアに大敗を喫してしまったのだ。
【次ページ】コロンビアに大敗し窮地に