コロンビアから勝ち点を奪える確率は40%
他のグループの最低人気と比べてみても、やはりギリシャの倍率2.75倍が飛び抜けて低い。その次がグループAのカメルーンの4.5倍で、グループHアルジェリアとグループFイランが5倍で続く。1位通過オッズで最低人気だったグループBのオーストラリアはここでも最低で8.5倍、ブービー人気も変わらず“死の組”グループDのコスタリカで7.5倍だ。
それでは実際の試合オッズを見てみよう。
初戦のコートジボワール戦のオッズは、コートジボワール勝利2.4倍、日本勝利2.8倍、ドロー3.2倍で、ほぼ互角。続くギリシャ戦は、日本勝利2.5倍、ギリシャ勝利2.75倍、ドロー3倍で、今度は日本有利であるが、再び接戦予想。
そしてグループ戦最後の本命コロンビアとの対戦は、日本勝利4.5倍、コロンビア勝利1.7倍、ドロー3.4倍。さすがにこの対戦はコロンビアの勝利オッズが2倍を割る本命倍率になってはいるが、それでも絶望的な確率とはいえない。
絶望的な数字と呼ぶには、アルゼンチン対イランのアルゼンチン勝利1.14倍に対し、イラン勝利は17倍、ドロー6倍とか、カメルーン対ブラジルのカメルーン14倍、ブラジル1.14倍、ドロー6.5倍といった倍率にならなければならない。
他で日本対コロンビアと似たオッズを探すと、スペイン対オランダのスペイン1.9倍、オランダ3.6倍、ドロー3.4倍や、ドイツ対ポルトガルのドイツ1.83倍、ポルトガル4倍、ドロー3.4倍が見つかった。
このカード見ても、スペインとオランダ、ドイツとポルトガルの対戦で、オランダ、ポルトガルが“必ず負ける”と言い切る読者はいないだろう。
オッズ的には5試合やって本命側の3勝1敗1分という確率だろうか。問題はその5回に1回の勝利を本番で引き寄せられるかどうか。引き分けも入れれば5回に2回。つまり勝ち点を奪える確率は40%ということになる。