「今までの日本人選手のイメージとは違う。日本人でないみたいだ」
FIFA公認代理人のエルネスト・ブロンゼッティ氏の言葉はさらに力強い。
「本田はミランで成功を収める。決して失敗しない。私は信じている。彼は非常に優秀な選手である。ミランという世界で最も多くのタイトルを獲得したクラブでプレーするにふさわしい選手。真面目で、個性が強く、強いメンタリティーの持ち主であるからだ。
そして今までの日本人選手のイメージとは違う。日本人でないみたいだ。ヨーロッパの体格をしている。非常にいい体格をしているし、フィジカルが強い。決して倒されない選手であることも、成功の鍵である。
本田大三郎(カヌーの選手)とその息子で元レスリングの本田多聞の血が流れている。“闘う強さ”が生まれつき備わっている。それに子供の頃からミランのファンであった。そういう熱い想いも成功に繋がる」
――背番号は10番に決まったが。
「そうだね。現代サッカーは柔軟に、ポジションがこなせることが重要で、彼は攻撃も守備もできる。FWもできるし、司令塔もできるし、守備の前のボランチ、ゲームメーカーもできる。ミランに自信を持って紹介できる選手。移籍が決まって本当に嬉しいよ」
最後に日本人にも馴染の深いオベルト・ペトリッカ代理人のコメントを紹介しよう。彼は数年前に本田のラツィオへの移籍を手掛け、ほとんど決まりそうなところまでいったが、まとまらなかった経緯がある。
――本田はミランで成功できるか?
「イエス、いい獲得だと思う。今のミランに必要な役に立つ補強だ」
――それはなぜか?
「重要なリーグですぐに活躍できる準備が整った選手だから。多くのポジションもこなせるし、ミランが今必要としているポジションをカバーできる選手だ」