「本田は完全な選手。ミランで確実に成功する、成功できる選手だ」
日本代表のMF本田圭佑が4年間プレーしたロシア1部のCSKAモスクワを離れ、イタリアのビッグクラブ、ACミランに移籍することが決まった。同クラブのガッリアーニ社長は今月11日、ミラノでのUEFAのランチ前にその日行われたチャンピオンズリーグ、アヤックス戦についてコメントすると同時に、本田の獲得を正式に認めた。
「1月3日に選手登録をする。10番をつける」。そのコメントは瞬く間に伝播した。
果たして日本人が初めて背負うミランの「10」は、栄光の歴史として刻まれることになるのか。ひとまず、この発表を耳にした現地の記者、識者たちの考えを紹介しよう。
まずは、コリエレ・デッロ・スポルト紙でミラン担当を24年間務めるフリオ・フェデーレ記者はこう分析した。
――本田がミランで活躍できると思う?
「確実にイエスだ。本田は完全な選手。ミランで確実に成功する、成功できる選手だ。なぜなら、本田はオランダとロシアのリーグでプレーしていた経験がある。日本人といえども、国際舞台での経験があり、ヨーロッパでプレーしてきたヨーロッッパの選手。
フィジカルも非常に強い。彼の叔父さんは、レスリングのプロ選手だった。アスリートとしての血が流れている。頑丈なフィジカルに恵まれている。それに本田は戦術的に柔軟な臨機応変な能力も備わっている。攻撃も守備もできる。
セカンドストライカー、司令塔、中盤の右でも左でも、守備の前でピルロのようにプレーメーカーにもなれる。そういった戦術的な柔軟であることは、現代サッカーにおいて、とても重要で、アッレグリ監督も必要としている。
今季はチャンピオンズリーグではプレーすることはできないが、来季、チャンピオンズリーグでプレーすればいい。リーグでの3位入りを挽回するために、役に立つだろう」