グループ2位はレヴァークーゼン【写真:goal.com】
10日に行われたチャンピオンズリーグ・グループA最終節、マンチェスター・ユナイテッド対シャフタール・ドネツクの一戦は1-0でホームのユナイテッドが勝利を収める結果となった。ユナイテッドMF香川真司はトップ下で先発し、後半途中で左サイドに移ってフル出場を果たした。
すでに決勝トーナメント進出を決めているが、首位通過のためには負けられないユナイテッド。それ以上に、プレミアリーグでのホーム2連敗を払しょくする結果が欲しい状況でグループ最終節に臨んだ。
両チームともに様子を伺う静かな立ち上がりから、最初にチャンスを迎えたのはシャフタール。12分、タイソンのスルーパスを受けたテイシェイラがペナルティーエリア内へ前進し、左足で放ったシュートはわずかに右ポストの外側に外れた。
ユナイテッドにもその5分後に良い形が生まれる。右サイドに流れた香川のクロスは、相手選手に軽く触れて高く上がったがそのままエリア中央へ。これを受けたジャヌザイが反転から鋭いシュートを放ったがGKの正面を突いた。
確実にグループを突破するためには勝利が必要なシャフタールはユナイテッドを上回る積極性を見せ、テクニックとスピードに優れるブラジル人選手たちがたびたびゴールに迫る。20分には右サイドから中央に切れ込んたドグラス・コスタがシュート。24分にはゴール前での細かいパスワークからシュートに持ち込み、28分にもハーフウェイラインからドリブルで持ち上がったテイシェイラのシュートがデ・ヘアを脅かした。
33分テイシェイラが左サイドでファーディナンドからボールを奪って縦へ突破。クロスを受けたフレッジは完全にフリーだったが、狙いすぎたシュートは当たりそこねてしまい、ユナイテッドとしては決定的なピンチを救われた形となった。結果的には、この時間帯にゴールを奪えなかったことがシャフタールにとって致命的となった。
一方のユナイテッドも前半に何度か訪れたチャンスを生かすことができない。31分にはジャヌザイの獲得したFKからルーニーのシュートがわずかに右へ。37分にはギグスの縦パスを受けたヤングがスルナとうまく入れ替わって裏へ抜け出し、絶妙な浮き球でGKの頭上を抜いたがこれもポストの右に外れた。44分にもヤングが決定機を決められず、前半はそのまま両チーム無得点で折り返した。
後半いきなりゴールに迫ったのはシャフタール。鋭い突破で右サイドを破ったドグラス・コスタのクロスからシェフチュクが良い形でシュートを放ち、このプレーで得たCKからもラキツキーのシュートがわずかに枠の外に外れる。
58分にはヤングのクロスに飛び込んだ香川のシュートをピアトフがセーブ、59分にはルーニーのループシュートがネット上部を捉えるなど、徐々にリズムの良くなってきたユナイテッド。63分にはヤングとギグスに代えてファン・ペルシ、クレバリーを投入し、香川は中盤左サイドへ移った。
主導権を握っていたユナイテッドがついに均衡を破ったのは67分。ファン・ペルシのCKから、シャフタールがクリアしきれなかったボールに中央のジョーンズが右足ボレーで合わせ、ピアトフの右を抜いてネットに突き刺した。
その後は両チームともに大きなチャンスが生まれることはなく、1-0のまま試合終了。ユナイテッドは無敗でのグループ首位通過を確定させた。
同時刻に行われたグループAのもう1試合、レアル・ソシエダ対レヴァークーゼンの一戦は、アウェーのレヴァークーゼンが1-0で勝利。49分にDFトプラクが奪った1点が決勝点となった。この結果、レヴァークーゼンは勝ち点を10としてシャフタールを上回り、2位での決勝トーナメント進出を決めている。