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堅守だが貧打、日本がW杯2戦目で対戦するギリシャ。勝ち点3を獲るためにどう戦うべきか?

text by 杉山孝

タレント乏しく攻撃力は高くない

 一方で、得失点差でグループGの2位に甘んじた事実には、弱点も浮かび上がってくる。攻撃力は、それほど高いとは言えないのだ。ラトビアやリヒテンシュタインといった小国と同居したグループで、ボスニアが30ゴールを挙げたのに対し、ギリシャは12得点にとどまった。7試合に完封勝ちしたものの、1-0での勝利が5試合に上っている。

 守備に比重を傾ける中、攻撃の一番の脅威は速攻となる。ただし、中盤には相手を見て守備的な選手を並べることも多く、正確なパスで起点となるギオルゴス・カラグニスも36歳と、もはや絶対的な存在ではない。

 オリンピアコスなど国内トップクラブが中盤の攻撃的なポジションに多くの外国人を配している事実が、現状の問題を物語る。

 武器となるカウンターの導き手は、左サイドのゲオルギオス・サマラスだ。身長193センチと高さがあるが、足元の技術もしっかりしている。スペースを見つけ出してロングパスを引き出し、縦への見事な推進力を披露。自らゴールを陥れることもできるが、チャンスメイカーとしてチームを活性化する。

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