数年後、大きな変革を迫られる可能性も
一連の改革の中でJリーグの中西大介競技・事業本部長が「1部リーグは18チームで固定すること」をいち早く打ち出したのは、こうした動きが水面下であったからこそではないか。そういう推測も可能だ。
ビッグクラブはあったほうがいい。富は偏りがあったほうが、よく回るものである。ならば、どうするか。
今回、外圧を受けての改革を断行したJリーグが、数年後に次のステップへの踏み出しを迫られる。そんな可能性を思うのは、決して突拍子もないものではあるまい。
いまのJリーグは競技としては間違いなく面白いが、「儲からない」リーグになってしまっているのもまた否定できないからだ。背に腹はかえられぬ中で、2ステージ制の比ではないような大きな議論が巻き起こる可能性は、ある。
「ビッグクラブが必要だ」。ともすれば聞き古したこうした言葉の裏には、単なる願望や感情論ではない、もっと現実的な議論が見え隠れしている。
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