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W杯組み分けに警戒するホン監督「悪くないが、有利なことはない」。韓国メディアは日本を評価「突破の可能性高い」

text by 呉承鎬 photo by Norio Rokukawa

「(日本の)グループリーグ突破の可能性は高いポジションにある」

 その日本の組み分けについて、韓国の記者たちはどう見ているのだろうか。メディアでは「日本も韓国のように死の組は避けられた」(中央日報)、「絶対強者なき“最上の組”はC組とE組」(サッカー専門誌『月刊ベストイレブン』)との見出しが飾ったが、リュ・チョン記者は語る。

「確かに日本の組み分けも悪くない。抽選会をテレビ番組内で見守っていた韓国代表GKのキム・スンギュも、“日本が羨ましい”と語っていました。ただ、韓国がC組に入っていたら大変だったでしょう。南米勢のコロンビアがいますからね。

 日本にとってもコロンビアは簡単な相手ではないと思いますが、コートジボワールやギリシャには十分勝算があると思います。ただ、今や日本はアジア・ナンバーワンですし、当然、対戦国も日本には強い警戒心を持って挑んでくるはず。

 コートジボワールとギリシャは日本を下さなければC組2位にはなれないと星勘定して徹底的に日本を研究すると思います。そういうことを踏まえて日本の成績を予想すると、1勝1敗1分け。悪くて1勝2敗でしょうか。いずれにしてもグループリーグ突破の可能性は高いポジションにあると思います」

 ソン・ジフン記者も、日本のグループ2位通過を予想する。

「最近の日本はどんな相手に対してもボールを支配できますし、パスサッカーの完成度も非常に高まっている。ギリシャやコートジボワールはもちろん、コロンビアに対しても対等に戦えるはずですし、3試合すべてにおいて日本が試合の流れを掴んでいくと思います。

 ポイントとなるのは決定力です。コロンビア、コートジボワール、ギリシャはいずれも決定力あるFWを擁していますが、日本は今ひとつ決定力を欠く。日本の守備、特にCBが3ヵ国のエースを封じることができるかもポイントになるでは。そうした課題も踏まえて、日本のクループ2位通過を予想します」

 いずれにして、日本も韓国も最悪の組み分けは避けられ、期待と希望を持てる組み分けになったことは間違いない。それだけに重要になってくるのが、これから本番までの6ヶ月である。日韓両国が万全の準備を経て、ブラジルの地で互いに最高の結果を得られることを期待したい。

【了】

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