3ー3で勝ち点1を分け合う【写真:goal.com】
8日に行われたセリエA第15節、インテル対パルマの一戦は、3ー3の引き分けに終わった。インテルの長友佑都は69分から途中出場。ゴールが欲しい場面で起用されて攻撃を活性化させたが、結果にはつながらなかった。
インテルは左足の負傷で離脱していた長友がベンチスタートとなり、左サイドはサネッティが担当。2列目にはコバチッチが入った。
しかし、立ち上がりはパルマが主導権を握る展開になる。3分のCKでいきなりフィニッシュまで持ち込むと、11分にゴールネットが揺れた。中央のマルキオンニがスルーパスを出すと、GKと1対1になったサンソーネがゴール。約1年前のインテル戦で決勝点を挙げていたサンソーネが、相性の良い相手から先制点を奪う。
その後はインテルがボールを持つ時間が増えて、敵陣に入っていく。カンパニャーロを経由してジョナタンの突破力を生かすという右サイドからの攻撃が多かった。すると、その右サイドからの崩しで44分に同点弾。ジョナタンの深い位置のクロスにパラシオが飛び込み、前半のうちに1ー1とした。
これで折り返すことができれば、という展開だったが、インテルは厳しい展開になる。前半アディショナルタイム、ワンバウンドを待たずにキャッチにいったGKハンダノビッチがまさかのファンブル。上手の手から水が漏れ、パローロに詰められた。
1点ビハインドで後半に入ったインテルだが、一気に試合をひっくり返す。54分、左サイドのアルバレスがニアにクロス。DFとDFの間に落ちてくるピンポイントクロスを送ると、パラシオが最高のパスに見事なヘディングシュートで応えて2ー2。
その2分後は逆転弾。再びアルバレスがクロスを入れると、パラシオが競り勝って頭で落とす。これを受けたグアリンがパローロをかわして左足でシュートを放ち、DFに当たったシュートがGKの飛んだ逆方向に決まった。
サン・シーロの雰囲気は一気に変わったが、そのムードを再びサンソーネが変える。59分、右からカッサーニがグラウンダーのクロスを入れると、サンソーネが決めて3ー3になった。
勝ち点3が欲しいインテルは69分、サネッティを下げて長友を投入。左サイドの活性化を図る。長友は高い位置を取って、攻撃への強い意思をうかがわせた。
77分にはジョナタンが下がってベルフォディルが入る。対するパルマは、83分にアマウリを投入。交代するカッサーノは長友にあいさつをしてピッチを去ると、古巣のサポーターの一部から拍手が送られた。
終盤は攻め急ぐインテルよりも、パルマが相手ゴールに迫る展開。インテルがフィニッシュに持ち込むシーンは減った。
アディショナルタイムにはペナルティーエリア左に飛び込んだ長友の折り返しにカンビアッソが合わせたが、コースが甘くゴールならず。試合は3ー3の引き分けで終わった。
4位インテルは次節、3位ナポリと対戦。直接対決で3位浮上という位置につけたいところだったが、今節は両者ともドローで勝ち点4差は変わらなかった。