ブラウンシュヴァイクに2ー0【写真:goal.com】
8日に行われたブンデスリーガ第15節、ブラウンシュヴァイク対ヘルタ・ベルリンの一戦は、2ー0でアウェーのヘルタが勝利した。ヘルタMF細貝萌は先発出場で88分までプレー、献身的なプレーで攻守のバランスを安定させた。
最下位脱出を目論むブラウンシュヴァイクにとって、このヘルタ戦は非常に重要な一戦だ。是が非でも勝ち点3を手に入れ、残留争いから抜け出すきっかけをつかみたかった。そんな意気込みが表れ、序盤は何度か良い形をつくる。開始10分にはエフルのヒールパスに飛び出したベララビが惜しいシュートを放ち、14分には縦パスに飛び出したアデミの横パスを受けたボーランドが決定的なシュートチャンスを迎えるなど、得点の匂いが感じられた。
しかし、地力に勝るヘルタは15分を過ぎたあたりからじわじわと主導権を握り始める。16分には左サイドから飛び出したシュルツの強烈なシュートがクロスバーを直撃。一気に流れを引き寄せる。そして20分、ロニーの左CKをニアサイドで合わせたラモスが巧みなヘディングシュートでゴール。先制点を手に入れた。
この1点でヘルタはセーフティな戦い方にシフトチェンジ。相手の攻めを受ける形になる。ブラウンシュヴァイクはクラーツのリスタートから得点機をつくろうと試みるが、前線の迫力が足りない。39分の左CKの場面でも、頭で合わせようとしたDFピチャクチッチの前に細貝が入り込み、体を張った競り合いでしっかりとクリア。ゴールを割らせない。前半はゲーム展開どおり、ヘルタの1点リードで折り返した。
迎えた後半、ブラウンシュヴァイクは細貝と交錯して負傷したピチャクチッチに代えてコレイアを投入。守備を固めた上で、同点に追いつこうと前がかりになった。
けれども攻撃が単調で、決定機をつくるには至らない。ベララビが右サイドの奥深い位置から折り返したボールにエフルが飛び込んだ62分のチャンス、クラーツの右CKにトイアーカウフがニアで合わせた得点機も物にできない。その後も彼らはリスタートからたびたび良い形をつくったが、どうしてもゴールが遠かった。
どん欲にゴールへ向かってくる相手を首尾良くいなしていたヘルタだが、残り時間が約10分になったところで勝利を引き寄せる値千金の追加点を奪う。鋭いカウンターから一撃を浴びせたのは細貝とボランチのコンビを組むシゲルシ。ロニーからのラストパスを確実に沈め、2ー0にリードをを広げた。
これで白星が確実になったヘルタのルフカイ監督は、残り時間がわずかになったところで細貝とロニーを下げ、ニーマイヤーとムクタールを入れる余裕の采配を披露。きっちりと無失点で今季6勝目を手に入れた。これでヘルタは7位に浮上。ヨーロッパリーグ出場圏内をうかがえる位置につけた。この勢いを持続して、ウインターブレイクに突入したいところだ。
一方のブラウンシュバイクはこれで2連敗。最下位脱出に失敗し、今後の戦いはかなり険しそうだ。