スペインよりチリの評価が高いグループB
そして、グループDの陰に隠れがちだが、「スペインにとって危険なグループ」との見出しを掲げ、グループBの厳しさを指摘したのがESPNブラジルのサイトである。
前回大会の決勝に進出したスペインとオランダに加えて、チリが加わったこのグループも勝ち上がりは極めて難しい組み合わせの一つ。特にアルゼンチン人監督、サンパオリ率いるチリへの評価はかなり高く、ESPNブラジルの勝ち上がり予想はスペインとチリ。
また、ブラジルでも名高いジャーナリストのロドリゴ・ブエノ氏は自らのブログの中でチリが2勝1分でスペインを抑え、首位通過を果たすとの予想している。
前述したフォーリャ紙の予想でも5人全員がスペインの勝ち抜けを予想しているが、うちトスタン氏ら2人はチリが勝ち上がると見ている。
そして、王国の民が最も注目したブラジルはクロアチアとメキシコ、カメルーンと戦うグループAに入った。過去のワールドカップにおいてメキシコには3勝、クロアチアとカメルーンにはそれぞれ1勝と、いずれも負けがないこともあり、グループリーグの顔ぶれには恵まれたサッカー王国だが、その道のりの多難さを各紙の見出しが物語る。
『Bom comeco,mas…(いいスタートだが、しかし)』(フォーリャ紙)、『Um caminho dificil para o hexa(6度目に向けて難しい道のり)』(エスタード・デ・サンパウロ紙)などと決勝トーナメント以降に待ち受ける困難を指摘するメディアが大半だ。