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「大宮の癌はどこだ?」。無気力試合にサポが怒りの弾幕。心を痛めた人も

text by 編集部 photo by Asuka Kudo / Football Channel

辛辣なメッセージに心を痛めたのは…

 そして2度目の8連敗で迎えた第33節ホーム最終戦ではジュビロ磐田に3-0で快勝。だが試合後のセレモニーで社長が挨拶すると、大宮サポーターの陣取るゴール裏からはブーイングとともに怒りのこもった横断幕が掲示。

「繰り返される無気力試合」
「口先だけの理念とビジョン」
「不明確で一貫性のない強化」
「大宮を壊した奴は去れ」
「このクラブの癌はどこだ?」

 など辛辣なメッセージが並んだ。

 ただこれに対して心を痛めていたのが大宮アルディージャのクラブアンバサダーである塚本泰史氏だ。試合後、自身のTwitterで心境をこう綴っている。

「言いたいこともわかるし気持ちもわからなくはない。けど癌って言葉はいただけなかった。辛くて悲しくてただただ涙があれたよ」

「自分に対してとかじゃない。この世の中には癌と闘っている人がたくさんいる。言っていいのかはわからないけど…社長も癌経験者。癌サバイバーは癌という言葉にすごく敏感。自分が入院してた癌研有明病院もがん研有明病院に病院名を変えたくらい。あの横断幕だけはほんとに悲しかった」

 骨にできる癌である骨肉腫の病に侵され、ピッチに立つことができなくなったことを発表した塚本氏の言葉だけに、多くのサポーターに重く受け止められているようだ。

【了】

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