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敗退は許されない“楽な組”に入ったザックジャパン。W杯グループCをどう戦うべきか?

text by 植田路生 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

頭一つ抜けた実力のコロンビア

 初戦はレシフェ、2戦目はそこから近距離のナタルで行う。高温に悩まされることにはなるが、移動が少ないのはコンディション調整の面でも有利だ。2戦目までにしっかり勝ち点を稼ぐ必要がある。ベストはもちろん「6」、最低でも「4」は確保しておきたい。

 3戦目は遠く離れたクイアバでシード国であるコロンビアと対戦する。理想は対戦前までに勝ち抜けを決めていることだろう。体力も温存出来る。だが、コロンビアと2位を争う事態となると、一転して死闘となる。

 やはりシード国だけあって実力は頭一つ抜けている。FWファルカオの決定力はすさまじく、止めるのは容易ではない。また、これまでは相性の問題から同時起用してこなかった、ポルトで活躍するジャクソン・マルティネスと2トップを組む可能性もある(先月の試合で試行済)。

 もしこれが噛み合った場合には大会屈指の2トップとなる。守備陣には相当の踏ん張りが必要だ。中盤にもハメス・ロドリゲス、グアリン、クアドラードとタレントが揃う。中盤の構成力で不利になる場面もあるだろう。そうなると、どんどんと中盤の選手も前に出てきて攻撃に非常に厚みが出てくる。

 そこでただ耐えるのではなく、中盤の選手が出てきたことで出来た裏のスペースを狙いたい。カウンターの打ち合いのようにあり、体力的にはキツイ戦いになるが、走り合いに上手くもっていければ、コロンビアが先にバテることも考えられる。

 南米特有の“上手いサッカー”をされて、いなされる展開だけは避けたい。

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