応援席に目をやると…
この試合の入場者数は5,793人だった。アウェーに駆けつけたガイナーレ鳥取サポーターは1,000人程だったようだ。残りの約4,800人から、ぼくのような冷やかしを除いた数が、カマタマーレ讃岐の応援に来た観客の数ということになる。この数字が多いのか少ないのかは判断が難しいところだ。
バックスタンドで応援の中心となっているサポーターの一群を見ると、200~300人くらいの集団だった。それに加えて、中心部から離れた場所にも、ユニフォームを着用していたり、チャントに参加したりする人も見られた。大なり小なり応援に参加していた人は、500~1,000人程度はいたのではないだろうか。
応援の仕方を観察してみると、まだ「照れ」がある人も多く、歴史の長いチームのように熱狂的なものとはいえなかった。しかし、コールリーダーを始め多くの参加者が笑顔を浮かべながら楽しそうに応援していたのが印象的だった。何が何でも勝つという必死さよりも、少しでも多くの人にカマタマーレ讃岐を知って欲しいという思いが出ていたのかもしれない。
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