マリノスを最終節で迎えるのは好調のフロンターレ
だが対戦相手である5位の川崎フロンターレは、リーグ戦3連勝中で11月の公式戦も負けなしと好調だ。今年は等々力で喫した敗戦はわずか2敗。広島、鹿島、浦和といった上位陣にも軒並み勝利しており、首位・横浜F・マリノスといえども簡単に勝てる相手ではなさそうだ。
もし横浜F・マリノスが引き分け以下に終わった場合、俄然注目を浴びるのが2位のサンフレッチェ広島対3位の鹿島アントラーズの結果だ。
広島の勝ち点はマリノスより2少ない勝ち点60だが、得失点差で広島が+1上回っている。つまりマリノスが引き分けに終わった場合、広島は勝てば勝ち点で並び、さらに得失点差で上回り、逆転優勝が可能となっている。
相手は、数字上では優勝の可能性を残している3位の鹿島だ。鹿島の場合は、マリノスとの勝ち点差は3、得点失点の9という差を考えると、条件はかなり厳しい。
平たく言うと、マリノスが負けた上で、大量得点で広島に勝たなくてはいけないからである。正直、優勝は難しいところだが、ホームで迎える最終節、さらにクラブを長年支えた岩政大樹の退団が発表されるなど、こちらも川崎同様、負けられない一戦になっている。
マリノスが勝利して決めるか、それとも引き分け以下に終わり広島が逆転優勝を果たすのか。あるいは、両者がともに勝てずにマリノスが優勝するというパターンもある。はたまた、鹿島が奇跡の追い上げを見せるのか…注目となる。
【了】