4位以下のチームでのACL出場条件
上位3チームについては優勝争いの展望で語った為、ここでは4位以下のチームの条件を紹介する。
まず4位の浦和レッズは、勝ち点58のため、既に優勝の可能性はないが、2位の広島と3位の鹿島が直接対決で勝ち点を奪い合うため、最終節で勝って勝ち点3を加えた場合は、浦和が必ず2位か3位に浮上できるという珍しいケースになっている。
つまり、浦和は勝ちさえすれば必ずACL出場権が巡ってくるという状況だ。クラブを長年支えた山田暢久の退団がすでに発表されており、この最終節は勝利で彼を送り出し、ACL出場権を掴みたいところだ。
浦和の相手は6位のセレッソ大阪。勝ち点は56で、3位の鹿島とは3ポイント差だが、得失点差で上回っている。浦和に勝利し、3位の鹿島が負け、5位の川崎が引き分け以下に終わった場合に限り、3位に浮上が可能だ。クルピ監督のラストマッチを飾ることができるか。
勝ち点57で5位につける川崎フロンターレは、首位の横浜Fのマリノスをホームで迎え撃つ。2位の広島と3位の鹿島の結果に左右される側面は多いが、最終節に勝てば、ACL出場権の3位以内に入る可能性は十分にある。
大久保嘉人の得点王がかかっている上に、チームを13年支えたベテランの伊藤宏樹の引退も発表されたことで、ホーム等々力での最終節で勝利を飾ろうと士気は高い。首位に勝って、3位以内の朗報を待ちたいところだ。
浦和、川崎、セレッソの中から、来年、アジアで戦うチームは生まれるか。ACL争いも最後まで注目である。
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