穏便に任期をまっとうしたい松井市長
「そんな組織にあって松井市長はこれまでものらりくらりとサッカースタジアム建設案に対する明言を避けてきました。官僚出身で一定期間だけ穏便に任期をまっとうすればいいと考える完全なる調整型タイプ。
旧市民球場跡地の利用については広島の多くの利害関係者が絡む一大事で、松井市長からすれば任期中に大きな決断をしたくないわけです。選挙が1年後に迫っていますから、何とかして逃げ切りを図りたいのでしょう」
その松井市長、昨季サンフレッチェがリーグ優勝を果たし、森保一監督から優勝報告を受けた際、同時にサッカースタジアムの建設をお願いされると「3回優勝したら考えますね」といったニュアンスの発言をして当時も物議を醸している。
まったくサンフレッチェ関係者や広島サポーターに対して失礼極まりない話だが、前節終了時点でサンフレッチェが2連覇する可能性が急浮上し、今週、クラブ関係者も出席する懇親会の席上で「2位でいい」との本音が漏れたようだ。
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