退場者を出したヴェローナを下す【写真:goal.com】
2日に行われたセリエA第14節、フィオレンティーナ対エラス・ヴェローナの一戦は、4ー3でホームのフィオレンティーナが勝利した。
5位と6位の対戦は、驚きのスタートとなった。開始5分、いきなりフィオレンティーナが先制する。ペナルティーエリア右手前でボールを持ったボルハ・バレロが中に持ち出して左足を振り抜くと、これがゴール右に決まった。
しかし、これはゴールラッシュの始まりにすぎなかった。6分、ヴェローナはイトゥルベがミドルシュートを放つと、強烈なシュートをGKネトが弾く。これをロムロが押し込んで、あっさり同点とした。
その7分後には、トーニの落としを受けた再びイトゥルベがミドルシュート。今後はGKに触られることなくゴール右隅に決めて、ヴェローナが鮮やかに逆転した。
しかし、14分にはフィオレンティーナが反撃。先制点を決めたボルハ・バレロが右足でミドルシュートを狙うと、DFに当たったボールがゴールに決まる。
その後はしばらく落ち着いたものの、43分にはバルガスがペナルティーエリア左手前で左足を振り抜き、フィオレンティーナが逆転に成功。3ー2として折り返す。
打ち合いの様相を呈していただけに1点リードのフィオレンティーナも油断できない後半の立ち上がりだったが、後半はまったく異なる展開になった。
52分、フィオレンティーナは浮き球のボールをトモビッチがペナルティーエリア内でコントロール。競り合いで倒れたヤンコビッチは、トモビッチにシュートをさせまいと、手でボールを触ってしまった。レフェリーはこれを見逃さず、ヤンコビッチは退場。このPKをジュゼッペ・ロッシが決めて、フィオレンティーナのリードが2点になる。
10人を相手に落ち着いて攻めるフィオレンティーナは、相手GKの好守もあって、なかなか5点目が奪えなかった。すると、チャンスを生かしきれなかったツケを払うことになる。
諦めないヴェローナは72分、久々にチャンスをつくると、トーニのシュートは相手にブロックされたが、こぼれ球をジョルジーニョが冷静に流し込んで3点目。1点差に詰め寄る。
これで試合は再び分からなくなったが、終盤はフィオレンティーナがボールをつないで時間を稼ぎ、逃げ切りに成功。激しい試合で勝ち点3を手にした。