28日に行われたヨーロッパリーグ、トロムソ(ノルウェー)対トッテナム(イングランド)の試合で、世界最北端のプロクラブとして知られるトロムソのファンが試合中にトッテナムのアンドレ・ビラス・ボアス監督を野次り、警備員から立ち退きを命じられたことが明らかとなった。29日付の英メディアが報じている。
問題のファンは、前回の試合でマンチェスター・シティに0-6で屈辱的大敗を喫し、過去3戦1分け2敗で監督交代の報道が囁かれ始めたビラス・ボアス監督に対し、「明日の朝には解任だ」と野次り続けた。
すると、試合が0-0でハーフタイムを迎えた事もあり、同監督はしびれを切らしてファンを指さし、警備員を呼んで同ファンを退場させるよう促したという。
この件に関して同ファンは「ビラス・ボアスに大きなプレッシャーがあったのは知っていた。小さなトロムソの小さなファンにムキになったのは僕の野次が効いていた証拠だ。エミレーツ(アーセナルの本拠地)で6万人から言われるのと同じことなのに」と皮肉交じりに語った。
この結果、ビラス・ボアス監督は冷静さを取り戻したのか、トッテナムは後半に2点を決め、2-0で勝利を収めている。
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