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香川真司 11年前

守備では貢献し現地評は及第点。トップ下・香川活かせぬマンUのスタイルとサポート不足

トッテナム戦でトップ下として先発出場した香川真司だったが、CLレバークーゼン戦のような活躍はできなかった。一体なぜなのか。その理由には、香川自身よりもチームのスタイル、そして苦戦した状況があるようだ。

text by 内藤秀明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

パス成功率93%をどう見るか

「依然として、もがき苦しんでいる」

 イギリスメディア「スカイスポーツ」の、トッテナム戦における香川真司に対する寸評だ。

守備では貢献し現地評は及第点。トップ下・香川活かせぬマンUのスタイルとサポート不足
香川真司はトップ下として先発出場【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 プレミアリーグ第13節トッテナム対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は、2-2の引き分けで試合終了。香川はトップ下として先発出場を果たし、84分までプレーした。

 冒頭に書いたように日本代表MFにとって苦しい試合展開だった。ただ、決してパフォーマンスが酷かったというわけでもない。その証拠に「スカイスポーツ」の採点は6点。守備でハードワークしていたこともあり及第点は与えられている。

 ただし、攻撃に関しては目立つシーンは少なかったのも確か。2得点ともに絡めなかったし、そもそもボールに触る回数も少なかった。トッテナム戦で香川が出したパス本数はわずか28本。普段、40~50本パスをさばく香川にしては少な過ぎる数字だ。

 また、パス成功率は93%。一見、パスミスが少なくポジティブにもみえるが、香川の場合は、安全なパスしか出せず、効果的にペナルティボックス侵入に絡めなかった時の典型的なスタッツだ。(「Four Four Two Stats Zone」から引用)

 では、素晴らしいパフォーマンスを披露したチャンピオンズリーグ・レバークーゼン戦同様に、トップ下として先発出場したにも関わらず、なぜトッテナム戦の香川は自身の良さを発揮することはできなかったのだろうか。

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