マンチェスター・ユナイテッド前監督、アレックス・ファーガソン氏の自伝を出版したホダー・アンド・ストートン(H&S)社が、402ページの同書籍に45カ所に間違いがあったことを認め、クレームした消費者に返金することで合意に達した。18日付のミラー紙が報じた。
同書籍はファーガソン氏の2冊目の自伝で、発売1週間で11万5千部のベストセラーを記録したが、当初から各メディアで間違いが指摘されるなどし、話題となっていた。
主な間違いは以下の通り―
・MFライアン・ギグスのデビュー年齢が16歳→実際は17歳
・MFロイ・キーンの在籍年数が11年→実際は12年
・DFリオ・ファーディナンドが活躍したマンチェスター・シティーとのホームでのリーグ杯準決勝第2戦の年が2009年→実際は2010年
・DFヤープ・スタムの移籍先がローマ→実際はラツィオ
・元アルゼンチン代表のDFガブリエル・エインセとMFファン・セバスチャン・ベロンがポーツマスとの試合中にケンカ→実際2人が同じピッチに立ったことは一度もない
ミラー紙によると、H&S社の代表取締役、ジェイミー・ホダー・ウィリアムズ氏はクレームした消費者に対し、「マンチェスター・ユナイテッドの関係者やサッカー専門家の入念な校正を経て同書籍を出版したが、全ての間違いを直せなかった」とミスを認め、「現在指摘されている新たな校正点は増刷する際に修正する予定」と説明を加え、「全額返金する」とEメールで返答したという。
今回の一件でファーガソン氏が赤っ恥をかいていることは間違いないだろう。
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