シャルケは5位に浮上【写真:goal.com】
シャルケDF内田篤人は30日、ブンデスリーガ第14節のシュトゥットガルト戦にフル出場した。ホームゲームに3ー0で勝利してチームは5位に浮上したが、内田は順位に満足していない。
チャンピオンズリーグ(CL)のステアウア・ブカレスト戦を引き分けで終えて、グループ3位となってしまったシャルケは、シュトゥットガルトをホームに迎えた。34分にFWジェフェルソン・ファルファンのゴールで先制したシャルケは、後半立ち上がりにPKで追加点。その後、MFジャーメイン・ジョーンズのミドルシュートが決まり、3-0で勝利を収めている。
3-0の快勝で順位を上げたことについて内田は、「本当は1つ、2つ、なるべく3つ上にいてもおかしくないチーム」と語り、シャルケは本来CL出場権獲得圏内にいるべきだと考える。ただし、この日の試合内容については「今日みたいなゲーム、結果が出せればいいかな」と納得の様子だ。
対峙した相手FWティモ・ヴェルナーは、ドイツで注目を集める期待の17歳。有望株との対戦については、「初めての選手なので、最初はちょっと様子見でしたけど、思ったより速かった」と、予想以上にスピードのある選手だったと話した。しかし後半は、「慣れというか、選手のタイプも分かりました」と、それなりに対応できたと手応えを感じている。
2得点のファルファンについては、「1人で、2人、3人突破できる選手」と能力の高さを称賛。ペルー人のファルファンとは、「言葉もそんなコミュニケーション取れないです」とのことだが、「考えていることは、顔見れば分かります」と、ピッチ上での意思の疎通は問題ない。
そして、ファルファンの攻撃力が最大に発揮されることを意識している。
「足もとになるべく良いボールを供給できるように。(攻撃参加で)顔を出すことも大事だと思いますけど、どちらかというと守備の負担を減らしてあげたいなと思います。コンビネーションだけが2人の生きる道とは思っていないですし、彼が生きるために、僕が死んでも全然OKだと思ってます」
「ファルファンだけじゃないですけど、僕の前でプレーする選手、そういう選手がのびのびやって欲しいと思います」
この後シャルケは、DFBポカール、再びリーグ、そしてCLと過密日程が続くが、「コンディションもそうですけど、うまくいかない時間帯をごまかしながら、最大限にやれることはやっていかないといけない。内容が悪くても結果を出して」と、今まで以上に結果を求める姿勢。そして、「残りの試合で少しでも上に行けるように、取り返すというか、たらればはないですけど、やらなきゃいけないとは思います」と、巻き返しを誓っている。
6日には、ワールドカップの対戦国が決まるが、「どこがきても一緒だし、あんまりそういうことを考えている場合ではない。自分のことでいっぱいいっぱい」と語り、今はシャルケで自分のすべきことに集中している。リーグ戦次節のボルシア・メンヒェングラッドバッハ戦に向けては「どこが相手でも、しっかり自分たちの試合して、頑張ります」と意気込んだ。