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【サッカー×ビジネス】野々村芳和がビジネス視点から日本サッカーを斬る! 第1回:魅力的なコンテンツにするには…(後編)

「思うようにベトナム人を集められない現象が起きている」

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廣瀬「IT業界ではベトナム人の青田買いが進んでいる」【写真:松岡健三郎】

――Jリーグが閉塞した状況がある一方で、コンサドーレのようにアジア市場の開拓に積極的なクラブも出てきました。株式会社ポッケとしてはJクラブにスポンサードする魅力を感じたり、あるいは、この辺りがクリアできないと難しいというのはあるのでしょうか。

廣瀬 弊社の場合は費用対効果でシビアに数字を見てしまうので、なかなか現状すぐにサッカー界に出稿するのは難しい判断になりますね。社内のロジックを通らなければならないし、弊社は野球ファンも多くてサッカーファンの肩身が狭いもので……。

野々村 基本的にどこの会社もそうでしょうね。

廣瀬 ただ、さきほどのベトナム選手の話ですが、今、IT系企業はベトナムへ出ていく会社がすごく多いんです。中国ではもう人件費が高いので、日本人がベトナム人の管理をしながら現地で作業を進めている。

 もうすでに日本人による優秀なベトナム人の青田買いがかなり進んでしまっていて、思うようにベトナム人を集められない現象が起きているみたいです。

野々村 青田買いですか。

廣瀬 向こうの工科大学にまで行って人材を押さえてしまうんです。でもそうやって熾烈に争っている日本のIT系企業からすれば、Jクラブがベトナムの英雄を抱えている状況はプロモーション面で魅力に感じると思いますね。

 IT系企業はバブリーなところもあるので、うまくリリースを出せば、人材確保のために1億円くらいなら広告費を出すところはあるように思います。

野々村 確かに、そうなんですよね。

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