ベルルスコーニが発表【写真:goal.com】
ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長が30日、前日退任を発表したアドリアーノ・ガッリアーニCEOが留任すると明らかにした。今後、バルバラ・ベルルスコーニ女史と2人でCEOの役職を務めるという。
今季途中にバルバラ女史がクラブの運営方針転換を訴え、ガッリアーニCEOがチャンピオンズリーグのアヤックス戦後、あるいはミラノダービー終了後に退任することを発表していたミラン。だが、29日夜にベルルスコーニ名誉会長とガッリアーニCEOがディナー会議を開き、事態は一転した。
クラブの公式ウェブサイトやイタリア各メディアによると、ベルルスコーニ名誉会長は30日朝、練習場のミラネッロへ出向き、チームやメディアにクラブ組織について直接発表する予定だった。だが、天候不良のために訪問は中止に。メディアを通じての発表となっている。
30日昼、ベルルスコーニ名誉会長は「ミランの状況は落ち着きを取り戻した。ガッリアーニは残る」「昨夜のディナーでガッリアーニはより気持ちを落ち着かせ、全員がそれぞれの役割に残ることになった。ミランは一致団結して進む」とコメントした。
その後、ガッリアーニCEOは「会長の言葉に私がコメントするものではない。34年前から会長の言葉は私にとって絶対だ」と述べ、ベルルスコーニ名誉会長に従う意向を示した。
そして30日夜、ベルルスコーニ名誉会長は再び声明を出し、「2人のCEOというクラブ組織について、完全合意したことを喜んでお知らせする。ガッリアーニはスポーツ面でのCEO、バルバラはクラブのほかの活動のCEOだ」「私は、もっとクラブやチームを近くで支えることを約束した」と発表している。
また、これを受けてガッリアーニCEOはバルバラ女史と電話で話し、2人は「ミランのために、クラブの今後の発展のために、協力する用意」があるとのこと。「シルヴィオ・ベルルスコーニの言葉は絶対に従うべきもの」と話し合われたそうだ。