ホームで1-3、連勝は2でストップ【写真:goal.com】
30日に行われたブンデスリーガ第14節、マインツ対ボルシア・ドルトムントの一戦は、3-1でアウェーのドルトムントが勝利を収めた。マインツFW岡崎慎司はフル出場したものの、2試合連続ゴールは決められなかった。
前節、首位バイエルンとの大一番で0-3と敗れ、公式戦3連敗を喫したドルトムントだが、直後のチャンピオンズリーグでナポリに3-1と会心の勝利を収めている。一方のマインツは、リーグ2連勝と好調。前節2得点の岡崎も先発し、2試合連続ゴールが期待された。
立ち上がりは地力で勝るドルトムントにボールを回され、マインツは守備から試合に入ることに。軽快なパスワークも強みの一つであるドルトムントだが、長期離脱中のギュンドアンに加え、トップ下のムヒタリャン、シャヒンもベンチスタートと、パサーがほぼ不在とあれば、パス回しの過程でミスも生まれる。マインツは立ち上がりからそのミスを見逃さず、確実にシュートで終わっていった。
なかなか思うようにチャンスがつくれないドルトムントは、18分、快速オーバメヤンが抜け出してループシュートを決めるも、オフサイドの判定でノーゴール。トップ下を置かず、左にロイス、右にオーバメヤン、ボランチにグロスクロイツ、ブワシュチコフスキ、ベンダーの3人を置いた新布陣は、機能しているとは言い難かった。
突発的なチャンスはつくれても、厚みのある攻撃を仕掛けようとするとどうしてもミスが出てしまうドルトムント。さらに、32分にはベンダーがシャヒンとの負傷交代を強いられるなど、嫌な流れを払拭できないまま、スコアレスで後半を迎える。
後半、クロップ監督はロイスとブワシュチコフスキを下げ、ケールとムヒタリャンを投入。後者をトップ下に置く、いつもの布陣に戻す決断を下した。
それでも、マインツの粘り強い守備を崩し切れずにいたドルトムントだったが、先制点は突如として生まれた。70分、ペナルティーエリア手前左からのFKをオーバメヤンが直接狙うと、狙い澄まされたシュートが左のポストを叩いて決まる。それまで好守を続けていたGKカリウスもどうすることもできない見事なFKだった。
しかし、マインツも食い下がる。72分、ペナルティーエリア手前でこぼれ球を拾ったシュポ・モティンが突破を図り、エリア内で倒されてPKを獲得。自らゴール左へと沈め、あっさりと同点に追いついた。
交代枠3枚を使い切っていたドルトムントにとっては非常に嫌な流れだったが、先制点を挙げて勢いづく男が、その流れを断ち切った。78分、快速を生かし浮き球パスに抜け出したオーバメヤンが、カリウスをかわしてシュート。これがソトのハンドを誘い、PKを獲得する。レヴァンドフスキが確実に決め、ドルトムントが再びリードを奪った。
ソトの一発退場で数的不利に陥り、さらに再び追いかける立場となったマインツは、ここから猛反撃を見せる。岡崎も必死で前線からボールを追い回した。
しかし、相手が前に出れば出るほど真価を発揮するのがドルトムント。終了間際には伝家の宝刀カウンターから得たPKを、レヴァンドフスキが沈めて勝負を決めた。