ダービーまでは残る可能性【写真:goal.com】
ミランのアドリアーノ・ガッリアーニCEOが29日、数日後に辞任することを正式に認めた。12月11日のチャンピオンズリーグ(CL)・アヤックス戦後に退任する予定と話している。
ミランではシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長の娘で、幹部でもあるバルバラ女史が、ガッリアーニCEOの運営に反意を示しており、権力争いが騒がれていた。イタリアメディアは29日、ガッリアーニCEOが8日間の最後通告をクラブに出したと報じたが、同CEO自身が退任を認めている。
イタリア『ANSA通信』で、ガッリアーニCEOは「名声を深刻に傷つけられた」とコメント。次のように話している。
「補償金について合意しようがしまいが、私は数日後に辞める。おそらくはチャンピオンズリーグのアヤックス戦を待つだろう。世代交代には賛成だ。だが、こういうやり方ではなく、エレガントにやらなければいけない」
「ベルルスコーニ会長への愛情に変わりはない。今後? 今のところは、誰からも、何も受け入れていない。傷ついたときには、少し時間をやり過ごすための力と知性を持つ必要がある。決断を下すために、明晰であらねばならない」
ガッリアーニCEOは「アヤックス戦の前に辞めることは、私が一生応援し続けるチームに対して反する行動だろう」と述べた上で、次のように自身の功績をほのめかしている。
「ミランの投資の仕方が悪かった、ローマやフィオレンティーナのようなスカウト網がない、と言われていたが、ローマは過去5年でCLに1回しか出場していない。フィオレンティーナは出場ゼロだ。ミランは2年前から収支がとんとんになっている。ほかのクラブは多くの負債を抱えているよね。去年、我々の下部組織はベスト4に入った」
「国外の偉大な会長たちからも連絡はある。彼らは何が起きているかを知らないんだ。私はこの夏、カカーを獲得するためにアポイントもなしにマドリッドへ行った。彼ら(レアル・マドリー)はオフィスを開けてくれたよ。2010年にバルセロナから(ズラタン・)イブラヒモビッチを獲得したときも、(サンドロ・)ロセイ会長はわざわざ休暇から戻ってきてくれた」