決定機の大半が本田を経由している
アジア最終予選において、最も多くのゴールに参加したのは本田だった。2本のPKを除く3得点を決め、アシストも2つ記録。合計7回の得点シーンに顔を出している。
6試合目のヨルダン戦と8試合目のイラク戦は欠場しているため、14得点のうちで実際に立ち合ったのは11得点だが、その中の7回に絡んでいたのだ。やはり日本代表の攻撃の中心は本田。試合で見せる圧倒的な存在感は伊達ではない。
出場時間は合計507分なので、割合を出すと72分に1回はゴールに参加した計算となる。つまり、平均して1試合に1回以上は得点シーンに絡んでいたわけだ。
(栗原など出場時間の少ない選手を除けば)チームで2番目の参加率を記録したのが香川の108分に1回であることを考えると、現在の日本代表においては本田を経由した決定機が大半ということがわかる。
この【ゴール参加】によって、アジア最終予選において本田はゴールとアシストに限らず大半の得点シーンに絡んだことが実証された。言い換えれば本田が不在、あるいは試合から消えてしまうと日本の得点力は大きく下がる。そのことはコンフェデレーションズカップや10月の東欧遠征からも明らかだ。
来年6月のブラジルW杯に向けては、本田に依存しすぎずにゴールパターンを増やすことも大事だが、彼を攻撃の中心から外してチームを組むことは大きなリスクだろう。本田圭佑は名実ともに、現在の日本代表に不可欠な存在と言える。
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