圧倒的に足りていない新規ファンのために“きっかけ”
廣瀬 昔の読売クラブは誰が見てもかわるカラーがありました。今は思い入れを持つのがなかなか難しいイメージがあります。
野々村 なぜ思い入れがなくなったんでしょうね。昔はフリューゲルスにあったわけでしょう?
廣瀬 そうですね。うちの実家に帰ると弟との繋がりから中村憲剛選手を応援するんです。だから僕も自然に感情移入できる。きっかけがあれば違うと思いますね。
野々村 そういうきっかけが今のJリーグにはなかなかないんですよね。まずはきっかけを作ることが必要で、そうやって新たに100人が観たときに10人がはまるかもしれない。その循環を繰り返す必要があるのに、新規のお客さんを呼ぶためのきっかけを喚起する広報資金が今のJリーグにはないんです。
それと一度スタジアムに行ってもらったときにスタジアムが魅力的でピクニックにいく気分になれればいいんだけどそれも現状では難しいところですね。
廣瀬 僕は小さな子供が3人いるので行っても大丈夫な環境であれば一緒にスタジアムへいきたい。子供がはまれば行くようになるかもしれません。
※後編ではどうすればスタジアムに一人でも多くのファンが来るのか、二人の社長が熱く討論しています。【後編はこちらから】