アウェイのレバークーゼン戦で5-0の快勝をおさめたユナイテッド
「今シーズン最高のパフォーマンスでしょうか」という質問に、デイヴィッド・モイーズ監督は「おそらく、最高と言わなければならないだろうね」と答えた。
マンチェスター・ユナイテッドは、敵地でレバークーゼンを相手に、5-0で勝利。1試合を残して決勝トーナメント進出を決めた。
試合の序盤から22分にユナイテッドが先制点を決めるまでは、ほぼレバークーゼンペースだった。両ウイングのソン・フンミンとゴンサロ・カストロが、中央に絞ってボールを受けると、リオ・ファーディナンドとジョニー・エバンズは困惑。失点には至らなかったが、ユナイテッドは危ないシーンを何度も演出された。
しかし、先制点が全ての流れを変える。そして、その先制点の起点になったのは、この日、トップ下で先発出場を果たした香川真司だった。
香川は自陣で相手からボールを奪い、ドリブルで運んだ後にギグスに繋ぐ。ギグスはすぐに、左サイドに開いたルーニーへ展開すると、ルーニーはドリブルでペナルティボックスに侵入し、ゴール前にクロスを送る。そのクロスはゴール前まで走り続けていた香川の頭より少し上を通り、ファーに飛び込んだバレンシアが右足で合わせ先制に成功。
この1点の後は、ほぼユナイテッドがペースを握る。30分オウンゴール、65分ジョニー・エバンズ、77分クリス・スモーリング、88分ナニ。4度、追加点を決めて、圧勝と呼ぶに相応しいパフォーマンスを披露。
正直、敵地でレバークーゼンを相手に5点も奪えたのも驚きだった。しかし、それ以上に、マイケル・キャリックとロビン・ファン・ペルシーという、攻撃の核2人がいない状態で大量得点できたことは、さらに驚きだった。
では、なぜ飛車角落ちの状態でユナイテッドは得点を重ねることができたのだろうか。