決勝トーナメント進出の可能性もあったシャルケ
アウェイで耐えて、我慢するサッカーが出来るか、そして勝ち点を拾うことが出来るか。先の内田の言葉を借りれば、この試合のテーマはその一言に尽きた。
欧州チャンピオンズリーグ13-14シーズン、FCシャルケ04所属のグループEの状況をおさらいしてみる。4試合を終えて、1位チェルシー勝ち点9、2位シャルケ勝ち点6、3位バーゼル勝ち点5、そして最下位はステアウア勝ち点2、である。
シャルケがステアウアとのアウェイで勝利を収め、一方の対戦でバーゼルがチェルシーに敗れれば、シャルケの決勝トーナメント進出が確定する。しかし双方の試合の結果次第では、トーナメント進出を賭けてホームの最終戦でバーゼルと戦うこととなる。
ステアウアが最下位に沈んでいることを考えれば、ここで勝ってバーゼルに対して有利な状況を作りたい…と考えたいところだ。しかし直近のブンデスリーガ第13節のフランクフルト戦では、2-0とリードしながらも一時は逆転され、終了間際にヘーヴェデスのゴールで追いついて3-3のドローにかろうじて持ち込んでいる。
そういった不安定な状況を考えれば、一切予断の許さないプレッシャーを肩に感じながら、シャルケの一行がルーマニアへ向かったことは容易に想像がつく。
【次ページ】攻め込むもゴール遠く