取り戻した得点感覚
11月24日の13-14ブンデスリーガ第13節・ブレーメン戦で今季2度目の1試合2ゴールをマークした岡崎慎司(マインツ)。1点目は右サイドバック・ポスビエフのシュート性のクロスがバーを直撃し、こぼれ球を確実に詰める形。
2点目は後半から右サイドバックに入っていたベルのクロスに鋭く反応。スペースに飛び込み、右足を合わせるという岡崎らしい得点だった。相手が猛攻をしかけてきた時間帯の1点で、チームの勝利に直結する決勝点だった。
「いいボールが入ったんで決めないと。特に2点目はそう。1点目は結構難しいと思ったけど、思い切り振り抜いたら入ったんでよかったです。やっぱり1トップの利点はあると思う。シュツットガルトの時だったら、イビセビッチみたいに全然よくない時でも1点取れるFWがいた。それを僕も参考にしています。
サイドハーフは走りこんで疲れてくるイメージがあるけど、FWは点を取れば監督にOKって言われる。その前に味方にボールを出さなくて怒られていたので、点が入って精神的にもラクになりました」
今季から新天地・マインツへ移籍した岡崎は開幕のシュツットガルト戦で移籍後初得点を挙げたが、その後8試合ゴールがなし。10月の日本代表2連戦直後のバイエルン・ミュンヘン戦ではスタメン落ちを強いられ、危機に瀕したかに見えた。
しかし1トップで起用された10月26日のブラウンシュバイク戦でドイツ移籍後初の1試合2得点を記録。ここまでの不完全燃焼感を完全に払拭する。そして11月代表2連戦でもベルギー戦で決勝ゴールを挙げ、勢いに乗ってチームに戻り、今回の活躍につなげたのだ。