アヤックスはグループ突破に希望を残す【写真:goal.com】
26日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループH第5節、アヤックス対バルセロナの一戦は、ホームのアヤックスが2-1で勝利を収めた。
メッシ、バルデスという攻守の要に加え、ジョルディ・アルバやダニエウ・アウベスの両サイドバックも負傷で不在のバルセロナ。右サイドバックにプジョール、左サイドバックにモントーヤを据え、敵地での一戦に臨んだ。
試合は序盤、両者ボールを保持しようという狙いが強く、決定的なチャンスがなかなか生まれない。
バルセロナはバルデスの欠場が響き、ビルドアップのミスが目立つ。アヤックスが前線からプレスをかけていることもあり、思うようにボールを前に運ぶことができない。
すると11分、最初にチャンスをつかんだのはアヤックスだった。シェネのクロスに、ファーサイドで待っていたフィッシャーがボレーで合わせた。良い形での攻撃を見せたアヤックスは19分、先制に成功する。ファン・ラインのクロスにホーセンがニアでスルー、中央でフリーとなったセレロが決めて、均衡を破った。
1点ビハインドとなったバルセロナは23分にチャンスを迎える。ネイマールが飛び出し、DFに追われながらもGKシレッセンと1対1に。しかし、左を狙ったシュートは守護神に触れられ、得点には至らなかった。
バルセロナ相手に主導権を握ったアヤックスは、さらに勢いに乗る。42分、フィッシャーのミドルシュートがGKピントを襲うと、こぼれ球にいち早く反応したホーセンがプジョールに競り勝ち、ピケの股を抜くシュートでネットを揺らした。
後半に入ると、開始早々に再び試合が動く。49分、ファン・ラインのミスパスを拾ったネイマールが、決定機を迎えようとする。戻ったフェルトマンがファウルでネイマールを阻止して、一発退場に。ライン際のプレーだったが、主審はPKを指示した。このPKをシャビが落ち着いて決め、バルセロナが1点差に詰め寄る。
バルセロナは56分、イニエスタのパスに抜けたネイマールがGKシレッセンとまたも1対1に。しかし、ループシュートは防がれてしまう。その後、マルティーノ監督はパトリック、セルジ・ロベルト、アダマを投入。1点を追う展開で、続々とカンテラーノをCLデビューさせた。
バルセロナは終盤、個人プレーが増えて効果的な攻撃を組み立てることができなかった。10人となったアヤックスの牙城を崩せず、今季公式戦21試合目にして初黒星を喫している。
すでに16強進出を決めている首位バルセロナを下したアヤックスは、勝ち点7で3位に。2位ミランとの勝ち点差を1として、グループ突破を懸けて最終節での直接対決に挑む。