グループFはまだ突破チーム決まらず【写真:goal.com】
26日に行われたチャンピオンズリーグ・グループF第5節、ボルシア・ドルトムント対ナポリの一戦は、3ー1でホームのドルトムントが勝利した。
両チームとも慎重なスタートとなり堅い立ち上がりになるかと思われたが、審判の笛でいきなり試合が動いた。ドルトムントが右CKで中央にボールを送ると、レヴァンドフスキに対するフェルナンデスのファウルというジャッジで、ドルトムントがPKを獲得。これをロイスが決めて、ドルトムントが10分で先制した。
微妙な判定からの失点で浮き足立ったナポリは、危険な場面が続く。
15分、ムヒタリャンのスルーパスにレヴァンドフスキが抜け出し、ペナルティーエリア右からシュートを放つと、これは枠外。その直後にはロイスのFKが枠をとらえたが、レイナの好守に遭う。
なんとか1点差で耐えたナポリは、次第に落ち着き始めて好機をつくっていった。サイドのスペースを生かして同点弾を狙う。29分には、右サイドを突破したカジェホンがペナルティーエリア右からシュートを放つが、左ポストに嫌われてゴールならず。あと一歩で得点は奪えない。
ドルトムントも負けていない。30分すぎには、再びチャンスを連発する時間帯を迎えた。それでも、レイナの壁が厚く、2点目は入らなかった。
後半の立ち上がり、ドルトムントは多くの決定機をつくったが、やはりレイナの牙城を崩せない。
ナポリは守護神の奮闘に応えて好機をつくったが、パンデフのシュートはヴァイデンフェラーに阻まれた。
GK同士の見せ場が終わったのは60分。ドルトムントが大きな追加点を奪う。得意の高速カウンターが発動すると、レヴァンドフスキのパスでロイスが左サイドを突破。DFを引きつけて中央でフリーのブワシュチコフスキに折り返すと、ダイレクトでレイナの股を通して待望の2点目が決まる。
しかし、ナポリは諦めない。71分、敵陣でケールのパスをカットすると、ボールを拾ったイグアインがペナルティーエリア左にスルーパス。ここに途中出場のインシーニェが走り込み、ゴール右隅に決めた。
その3分後、ドルトムントは途中出場のオーバメヤンがGKと1対1の決定機をつくったが、再びレイナの手に阻まれて、1点差は変わらない。
ナポリは76分、最後の交代枠でサパタを投入して同点ゴールを目指した。
しかし、次のゴールを奪ったのはドルトムントだった。78分、オーバメヤンが汚名返上に成功する。ハーフウェーライン付近でアルメロからボールを奪ったドルトムントが速攻。ペナルティーエリア手前からレヴァンドフスキが中央から右前方へパスを通すと、オーバメヤンがシュート。レイナに触られないように浮かしたボールがドルトムントの3点目になった。
試合は3ー1でドルトムントが勝利し、両チームが勝ち点9で並んだ。最終節は、ドルトムントがアウェーでマルセイユと対戦、ナポリはホームでのアーセナル戦だ。