リオネル・メッシやクリスチアーノ・ロナウドが素晴らしい選手であることはサッカーファンであれば誰でも知っていることだ。では、彼らがなぜ素晴らしい選手であるかをどれだけの人が説明できるだろうか?
たとえば、メッシのドリブルはなぜ止められないのか? クリロナの動きにはなぜキレがあるのか? などわかっているようで、意外と解き明かされていない事実は多い。
本書では選手個人に焦点をあて、それぞれの選手がどのような能力を持っているかを詳細に分析した。例にあげた、メッシのドリブルを止められない理由、がわかるというわけだ。
日本ではサッカー好きの間で、「戦術ブーム」が起こった。多くは、4-4-2や4-3-3といった数字を並べて論じるものだ。たしかにそれも重要なことだ。ただ、選手は全員が同じ能力を持っているわけではない。それぞれに個性があり、特性は違う。そこを理解しなければ、せっかくの戦術論もただの数字遊びで終わってしまう。
数字遊びの先へ進むためには、まずは「戦術の常識」と言える選手の個人戦術を理解する必要がある。そこをクリアーすることで、きっと「素人の見方」から脱却できるはずだ。
【紹介選手】
リオネル・メッシ、クリスチアーノ・ロナウド、マリオ・バロテッリ、香川真司、エデン・アザール、オスカール、フアン・マタ、ラダメル・ファルカオ、アンヘル・ディ・マリア、マリオ・ゲッツェ、セオ・ウォルコット、ギャレス・ベイル、マルコ・ロイス、オーバメヤン、アリエン・ロッベン、柿谷曜一朗、ネイマール、宇佐美貴史、本田圭佑、チャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、セルジ・ブスケッツ、サミ・ケディラ、シャビ・アロンソ、アンドレア・ピルロ、フランク・ランパード、マイケル・キャリック、イルカイ・ギュンドアン、バスティアン・シュバインシュタイガー、ハビ・マルティネス、清武弘嗣、乾貴士、フィリップ・ラーム、長友佑都、ジョルディ・アルバ、ダニエウ・アウベス、内田篤人、酒井高徳、酒井宏樹、ラファエル・バラン、セルヒオ・ラモス、チアゴ・シウバ、ダビド・ルイス、マッツ・フンメルス、ダンテ、ジェラール・ピケ、ジョルジョ・キエッリーニ、マヌエル・ノイアー、ビクトル・バルデス、川島永嗣
【著者】
清水英斗(しみず・ひでと)
1979年生まれ、岐阜県下呂市出身。プレーヤー目線で試合を切り取るサッカーライター。ドイツやオランダ、スペインなど海外での取材活動を機に、現在は日本でフリーランスとして活動中。著書に『サッカー守備DF&GK練習メニュー』『攻守のセオリーを学ぶ セットプレー戦術120』『イタリアに学ぶストライカー練習メニュー100』『オランダに学ぶ戦術練習メニュー120』(以上、池田書店刊)のほか、近著に『あなたのサッカー「観戦力」がグンと高まる本』(東邦出版)など。