11月17日、BS1で放送された『サッカープラネット』は、来年のブラジルワールドカップ出場を決めたコロンビア代表を特集。
1990年代のコロンビア代表といえば「ライオン丸」と呼ばれたバルデラマを中心に94年のアメリカ大会では優勝候補筆頭にも上げられた国だ。だが本大会では活躍できず、98年以降になると低迷。その後、今回まで実に16年間もの本大会出場がなかった。
一体何が変わったのか。
中心にいるのはチームの指揮を執っているアルゼンチン人の名将・ペケルマン監督だ。チームはスピードある鋭い若手攻撃陣と、ベテランを中心にして守り抜くディフェンス力が融合し、攻守のバランスが取れたチームに生まれ変わった。
さらにペケルマン監督は、代表合宿中には知人やサポーター、家族との面会禁止などチームの意識改革にも着手。プロ意識を高め試合に集中できる環境作りに取り込んでいることなどを紹介している。
ワールドカップ出場を決めたチリ代表戦では、前半途中で0-3とされるが、同点に追いつく展開で出場権を獲得。
「良い選手が揃っているだけではワールドカップ出場は達成できなかった。
逆境に今日に立ち向かい前進するという強い気持ちがあったからできたことだ」と指揮官もメンタル面の成長を褒め称えた。本大会でも旋風を起こす可能性は十分にありそうだ。
そしてスタジアムゲストの岩本輝雄氏は、ペケルマンとのこんなエピソードを紹介。それはベガルタ仙台での現役時代、2002年の日韓ワールドカップのキャンプで訪れたアルゼンチン代表と練習試合をした際のこと。
アルゼンチン代表に帯同していたペケルマンはベガルタ仙台の試合映像をチェックしており、「この左サイドの選手(岩本輝雄)をアルゼンチンに連れていきたい」と熱望したのだという。
しかし、この話は実現しなかった。
「見た目が若くて20歳ぐらいに見えたらしいんです。でも当時の僕は29歳。それだったら遅いと。あのとき20歳だったら……今頃はわからないですね」と笑い話に。
童顔の岩本らしいエピソードを明かしていた。
【了】