ボローニャと敵地で1-1【写真:goal.com】
24日に行われたセリエA第13節、ボローニャ対インテルの一戦は、1-1のドローに終わった。DF長友佑都は先発出場したが、負傷で24分に交代している。
カンパニャーロが先発に復帰したインテルは、立ち上がりの主導権争いを経て、10分あたりからボローニャを押し込み始める。
だが、先制したのはボローニャだった。カウンターから、右サイドで抜け出したクリスタルドがグラウンダーのクロスを入れると、中央でコネがトラップしてから冷静にシュートを流し込んだ。
クリスタルドにボールが渡る前に、すでにイエローカードをもらっていたタイデルがディアマンティを倒したが、主審はボローニャのチャンスと見てプレーを続行。この好判断でボローニャはリードを手にした。一方で、ディアマンティへのプレーでタイデルに2枚目のイエローカードが出される可能性もあったが、警告は出ず。タイデルは退場を免れる。
ビハインドを背負ったインテルは、2分後に同点とするチャンスを迎える。グアリンの鋭いクロスから、セーレンセンとうまく入れ替わったパラシオがフリーでボールを持ち、ペナルティーアークからシュートを放つ。だが、これはGKクルチに阻まれ、インテルは好機を逸した。
22分には長友にトラブル。ふくらはぎを痛めた様子で、ピッチに座り込む。すぐにプレー続行不可のサインを出した長友は、そのままペレイラと交代した。
追いつきたいインテルは、ミドルシュートを何本か放つが、いずれも枠に飛ばない。それでも、前半終盤にボローニャを押し込む。36分には、右サイドで仕掛けたジョナタンのクロスに、パラシオが頭で合わせる。どんぴしゃのタイミングだったが、このヘディングシュートも枠をとらえない。
43分には、タイデルが右サイドの深い位置から折り返し、ファーに飛び込んだペレイラが合わせるが、これまたシュートは枠に向かわず。アディショナルタイムには、グアリンの直接FKが壁に当たってからクロスバーを直撃するなど、インテルは運にも恵まれず、無得点のまま前半を終える。
後半立ち上がりにディアマンティの直接FKで冷や汗をかかされたインテルだが、GKハンダノビッチのセーブでこれをしのぐと、50分に試合を振り出しに戻す。中盤からドリブルで前進したグアリンのパスを受け、ジョナタンがペナルティーエリア内に侵入して右足シュート。ボールはセーレンセンに当たってコースが変わり、クルチも反応できないまま、ゴールへと転がり込んだ。
タイスコアとなり、試合は両チームがゴールを狙う展開に。ボローニャは55分、後半から出場のビアンキが遠目からのボレーシュートでハンダノビッチを脅かす。対するインテルも62分、アルバレスの粘りから、こぼれ球を拾ったグアリンがシュートに持ち込むが、クルチのセーブに阻まれた。
疲労の色が濃くなっていくボローニャを相手に、インテルは攻撃を続けるが、最後の壁を2点目が遠い。71分には、アルバレスのスルーパスでペナルティーエリアに入ったジョナタンが折り返し、最後はグアリンが右足でシュート。決定機だったが、対応に来たDFに惑わされたか、グアリンのシュートはクロスバーを越える。
結局、両チームとも最後まで追加点は奪えず。アディショナルタイムにはフアンのシュートがクロスバーを叩いたが、1-1のドローで終了のホイッスルを迎えた。