優勝経験国のシード落ち
W杯出場32ヶ国が決定した。12月6日に組み合わせ抽選会が行われ、グループステージの対戦国が決定する。
どのように抽選されるのかまだ詳細は不明だが、恐らく前回とそこまでの変化はないだろう。そこで、抽選会の前に、どういう組み合わせが考えられるのか検証してみたい。わざわざシミュレーションするのはワケがある。なぜなら、今回はクジ運でかなり“ブレ”が生じる可能性があるからだ。
抽選会はまず出場国を8ヶ国ずつ4つに分ける。そのうちの1つが「ポッド1」と呼ばれる「シード国だ」。この8つは決定している。ブラジル、スペイン、ドイツ、アルゼンチン、コロンビア、ウルグアイ、スイス。
前回と同じ方式で決めるとするとこの8ヶ国を振り分けてから、残りの国を決める。シード国を見て、疑問を感じた人もいるのではないだろうか。FIFAランクに沿って決められたとはいえ、イタリアやフランスといった優勝経験国が入っていない。
ここがまさにミソで、コロンビアやスイスを引き当てれば、多少は「楽」な組に入ったと言える。もちろんシードになる国なので強いは間違いないが、あくまでブラジルやスペインといった国と比べて、相対的に「弱い」ということだ。
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